『お庭がないけどバラを育てたい』『玄関先でバラを楽しみたい』そんな時は、鉢植えでバラを育てることができます。
バラが元気に育ち、花を咲かせるためには、土がたくさん入ることが重要で、ある程度大きめの鉢を選びます。
■英国製テラコッタ
通気性の良いテラコッタは、バラの栽培にオススメです。ちょっと重いのが難点ですが。
寒冷地の松本で心配なのは、冬の間に凍みて鉢が割れてしまうこと。高温で焼き上げた英国製の鉢なら長く使い続けることができます。英国製とは言え絶対割れないという保証はありませんが。
長持ちさせるには、まず、雪の中に埋まったままにしておかないこと。鉢の表面で凍結融解をくり返し、表面が剥がれてくる場合があります。雪が降る時期は、屋根下や軒下などに避難しておきましょう。
また、コンクリートや地面に直接鉢を置かないこと。鉢の底で凍結融解をくり返し、鉢の底が抜ける場合があります。ポットフットやスノコを使用して、鉢を地面から浮かせておきましょう。
東南アジア製やイタリア製などの鉢は、英国製に比べ割れる可能性が高くなります。
■プラスチック鉢
プラスチック製の鉢の良い点は、とにかく軽いこと。『重い鉢はもう無理』という方にはお勧めです。また、凍害に強いので冬も安心して使用できます。
バラを植える鉢は、しっかり根を張れるよう土がたくさん入る深めの鉢になります。そこで問題になるのが『通気性』。プラスチックの鉢は、テラコッタに比べると通気性が悪いので、スリットの入った鉢を選びましょう。
また、粒が大きめの土を使用したり、土に『ベラボン』を混ぜるなどして、通気性・排水性の良い土を使用するのが大前提です。
▲ポットフットの利用▲
地面やコンクリートの上に鉢を直接置くのは避けます。
夏のコンクリートは、日差しを受けすごく熱くなります。それが、鉢に伝わりやがては根を痛めてしまいます。
必ずポットフット・レンガ・スノコなどで、鉢を浮かせて育てましょう。鉢の下を風が抜けるので、鉢も冷えますし、水はけも良くなります。
冬は前述の様に凍害から鉢を守ることができます。
▲バラの鉢を選ぶときに注意するポイント▲
縁に折り返しのあるプラスチック鉢や、つぼ型のように鉢の縁に向かって狭くなっているものは避けましょう。
鉢植えのバラは、基本的に毎年冬に鉢から抜いて、土を一部落として新しい土で植え替えます。その時に、縁に折り返しがあったり、縁が狭くなっていると、簡単に抜くことができず苦労します。必ず、鉢の底から縁に向かって広がっている鉢を選びましょう。